春の儚き命 イチリンソウの自生地へ

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イチリンソウという花をこ存じでしょうか。おおよそ、4月中旬頃に小さな白い花を咲かせる多年草です。多年草とは、複数年にわたって生息する植物のことです。しかし、イチリンソウは、6月頃の初夏の陽気の前には枯れてしまう、スプリング・エフェメラルと呼ばれる「春の短い命」の仲間なのです。散歩がてら云年ぶり、訪れた思い出の場所で見た景色とともにその姿をお伝えします。

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ふるさとの森

コケの生えた木の看板にふるさとの森はこちらと書いてあったので、ふらふらとその小道に足を踏み入れました。道なりに行く坂があり、慎重に下っていくととそこは……

工事中でその先は通行止めの半ば崖状態

になっていました。

と絶望して勘を頼りに歩き回った自分に頭を抱えました。

仕方ないので分かれ道のところに戻りました。そこをまたは道なりに歩いていくと、坂…見慣れた大坂の道に出てきてしまいました。

これはつまり、目的地から遠ざかったことになります。

ホント、裏道なんて使うからだよ。

いいえ、山を切り分けてコンクリ流す方が意味が分かりませんが。

気を取り直して、正攻法で、大坂を下りて用水路沿いに歩くこと10分。

見覚えのある看板と入り口を発見。

こんなに遠かったっけなと文句を垂れながら、砂利道に足を踏み入れると、

かつて池があった場所がまず目に入り、そして……

ついにイチリンソウの自生地の囲いを見つけました。

そう、そここそがふるさとの森です。

 

懐かしい記憶 ⚠やんちゃ注意

幼少期、よくふるさとの森を訪れていたことを思い起こしました。

入り口付近の池…というよりは、沼状態の水中には丸いスケスケの袋が連結して浮いている光景が広がっていました。

私の目当てはその先の池でした。美しい草木花などそっちのけで、

このひょうたん池と呼ばれる池で、おたまに似たヤツらを、白状します、

……捕まえておりました。

今はそんなことしたら、偵察してるおじさんに沈められますが、昔はかなりのやんちゃの怖いもの知らずだったので、この池に

黒々と大量に集まるまるっこいぴちぴちを狙って手を突っ込んでいました。

ドン引きしましたね。続けます。

時に、ハサミに指を切られるというアクシデントもありましたが、それでもめげずにそのぴちぴちたちを掬っては、家に持ち帰り、大切に飼育していました。

赤いハサミ野郎、許さねぇ。イカ食わせて釣り上げて駆逐してやる。

と幼心に恐ろしいことを考えておりました。

 

ホタルの棲む池

ここに蛍が棲んでいるというので、夕方、例の裏道から見に行ったことがあります。

あまりよく覚えていませんが、仄かな淡い光がチラチラと水面あたりを漂い、草木の間に見え隠れしていました。

 

イチリンソウの群生地

蛍も姿を現す、そんなふるさとの森には、イチリンソウの自生地があります。イチリンソウは、群がって咲くので、しばし、群生していると言われます。

そのお姿がこちら、

お分かりいただけたでしょうか。

ネームタグにそっぽを向くその子悪魔的な花の性を。

ふふ。たまたまですよ、ほら、

見事なピンぼけのカメラセンス。

しかしながら、見事にその可愛いらしいお姿をとらえています。

この時期はまだまだ花の群生とまでは行かないようですが、

一輪、花が咲いている様子がよく分かると思います。

囲いから飛び出たイチリンソウも見つけましたが、その茎のか細いこと。

うっかり踏み潰されないかと心配です。

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紅葉と深緑と春色の融合

ふと見上げると深い紅色と若々しい緑色の葉、そして、ピンク色の花の春らしさが融合したような美しい景色でした。

下ばっかりみていましたが、見上げた景色もこんなに美しいとは、ちっちゃくて活発だった自分は気がつかなかったと思います。

もったいないですね。

悲しみの変貌

なぜふるさとの森へ足繁く通うことをやめたのか。それには理由がありました。

・危険

・減少

・変貌

危険

なるべく手付かずの自然を残しておきたいとの願いで、整備されていない道もありました。また、急な傾斜や段差で転びやすく、足の悪い場所であったことも事実です。何だかオカルトちっくなうわさも流れていました。蜂や蚊も多く、刺されないようにと注意喚起がされていました。

減少

ひょうたん池でのターゲット…ではなくて、おたまじゃくしの数が激減し、カエルの姿も見かけなくなりました。また、毎年、おたまじゃくしがたくさん孵る沼は埋め立てられてしまいました。

変貌

自分自身もそんな森に入っていくような冒険心は薄れてどんどん人間社会の闇に染まっていきました。そしていつしか幼き日の輝かしい記憶にさえも忘却の彼方へ……

そして、ふるさとの森も変わってしまいました。確実に、その自然環境が減っていってしまっています。

 

嘆かわしい現実

通れたはずの道も工事中で、通れず、もうすぐそこまで人間の世界が迫ってきて、いつしか呑み込まれてなくなってしまうのではないかと思わずにはいられませんでした。

そして…ひょうたん池におたまじゃくしの姿を確認することができませんでした。

こんなしめやかな雰囲気でオススメするのはなんですが、

4月21日(土)、22日(日)の2日間、一輪草祭りが行われます。

一輪草祭り2018

私は残念ながら、人の香料臭充満で近づけないので、機会を伺って、時期をずらしてまた訪れたいと思います。

また来年もこの地を歩けることを願って。

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